ヒトの体内にも存在していますが、その量はあまり多くありません。

 

スクアレンとは油脂の一種です。

 

当初注目されていた効果・効能は、脂質としての皮膚への浸透力の高さです。スクアレンは皮膚に非常に親和性の高い脂質であるうえに、もともとヒトにも存在しており皮膚への刺激性などがないため、とても肌になじみやすいのです。その性質を利用して、多くの化粧品などに基材として配合されてきました。今でもスクアレンを配合している化粧品は多いですし、以下のように他の効果が分かってきた現在でも、皮膚に対する効果はスクアレンの大きな特徴のひとつです。

 

ただし、最近では体内での働きにも注目が集まるようになってきています。

 

一つはコレステロールの前駆体としてのスクアレンの役割です。コレステロールといえば健康の敵のような見方をされることが多いですが、実際はそんな単純なものではありません。むしろ、コレステロールはヒトのあらゆる細胞の細胞膜に存在していて、細胞膜の安定性や柔軟性を保つという極めて重要な働きを持っているのです。ですから、その前駆体も体にとって欠かすことはできないものです。

 

もう一つ、最近分かってきたスクアレンの効果の中でも画期的なものが、体の新陳代謝を高めるというものです。

 

ところで、スクアレンを多く含む食品としては、綿実油、オリーブオイルを始めとする油脂、オイル類が挙げられます。そういった油脂類の中でも、とくにサメの肝臓、肝油に多く含まれています。サプリメントの多くはこのサメの肝油由来のものを使用しています。

 

ちなみに、なぜサメがこのように多くを貯えているのかは、はっきりとは分かっていない部分も多いのです。ただし、サメは免疫力が強く、感染症にあまりかからないこと、またほとんど癌にかからないことはよく知られています。もしかすると、このスクアレンが免疫力や抗がん作用に関係している可能性もあり、研究が進められています。